クロード・デュガ　ジュヴレ・シャンベルタン　2018
フランス　ブルゴーニュ　コート・ド・ニュイ　AOCジュヴレ・シャンベルタン
赤・フルボディ
葡萄：ピノ・ノワール
容量：750ml

アペラシオンの各地に分散した、12の異なるクリマのアッサンブラージュ。
果実味の集中度、構成の緻密さは凡百な村名ジュヴレの比ではなく、1級の価値があります。
醸造所では極力人の手の介入を省き、その反面、葡萄畑では過剰なまでの手間をかけ、
他の造り手より収穫を遅らせるでもなく、これだけの凝縮感を得るのは並大抵のことではありません。
輸入元資料引用

【生産者情報】
クロード・デュガ
ジュヴレに特化し、そのテロワールをワインに十全に体現させる造り手。
代々ジュヴレの村で葡萄栽培とワイン生産に従事、5代目となる当主クロードが一家総出で、6haと小規模ながら、シャペル、グリオット、シャルム3つのグラン・クリュを擁するドメーヌを切り盛りしています。
何よりも畑第一主義のクロードは、いとこにあたるデュガ・ピィのベルナールともども、テロワールにかける思いはジュヴレ・シャンベルタンでずば抜けた存在。
それはコート・ドールでいち早く耕作に馬を復活させた点にも表れています。
そのような手入れをされる葡萄の樹齢は若くても25年ほどで平均でも40年以上。
ドメーヌでは最良の葡萄を得るための労苦を厭わず、剪定も細心の注意で臨み、芽掻き、ヴァンダンジュ・アン・ヴェール、そして厳しい選果と、徹底して健全で凝縮した果実を追求します。
また濃密なワインからは非常に遅い収穫でもたらされる果実を想像してしまいますが、ドメーヌでの収穫は早めに開始。
発酵はベトン（一部イノックス）で、野生酵母によりゆっくりとおこない、その間1日2回のピジャージュ（酸化を嫌うためルモンタージュはなし）で構成要素を抽出。
主にアリエ産を用いる新樽は基本的にグラン・クリュとプルミエ・クリュには100％、ヴィラージュで60％と高い割合。
またSO2も最低限に抑え（例年瓶詰め時のみ）、当然清澄、フィルター無しで瓶詰め。
栽培方法は事実上のビオロジック。
ドメーヌの生産量の半分以上を占めるACジュヴレ・シャンベルタンは凝縮感ある果実に、滑らかではあるが存在感あるタンニンと心地よい酸が合わさるワインで、ヴィラージュ・クラスながら、バランスと余韻に優れた満足度の高いもの。
ジュヴレらしいしっかりした構造とでもいうべき特徴も刻印されていて、若くして愉しむことも可能ですが、やはり十分な熟成を必要とします。
このヴィラージュのジュヴレ・シャンベルタンは、グラン・クリュのグリオット下部やプルミエ・クリュのラヴォー・サン・ジャックに接するパーセル、それに74号線の東に位置する区画と10箇所以上の地所から造られています。
そのため出来上がるワインはジュヴレ・シャンベルタンを偏りなく表現、このアペラシオンのひとつの典型として、ジュヴレを知るに欠かせない1本。
小体なドメーヌでは例年シャルムで3樽から4樽、グリオットにシャペルは2樽に満たない量しかありません。
プルミエ・クリュも同様でラヴォー・サン=ジャックで4樽ほどとなれば、これらグラン・クリュにプルミエ・クリュは目にするのも儘ならない状態です。
その点、ACジュヴレ・シャンベルタンであれば、価格もそこそこでクロード・デュガの味わいを手軽に愉しめ、このヴィラージュこそがまさにドメーヌのスタンダードと言えます。
輸入元資料引用